プラモデルの標準スケールは、老舗エアフィックスが展開していた
航空機が1/72、軍用車両は1/76 。
日本での戦車模型のスタートはハセガワが1/72、フジミが1/76
ハセガワは航空機ジオラマに登場する整備車輛のスケールに合わせたという。
一方、走る戦車で差別化商品を目指したタミヤは
当時のマブチモーターが積めるサイズとして1/35を開発。
模型の大きさとしてはほぼ2倍だけど、
その分、精密に再現された車輛とフィギュアにプラモ小僧が群がった。
タミヤニュースで紹介される情景写真やそのコンテスト特集「パチッ」を見ては
「コレ、プラモちゃうで本物ちゃうか」と感心しきり。
戦車に地面、建物、フィギュアが加わる情景作品は場所をとり過ぎる
とのオトナの言いがかりもあり、「情景模型派には1/48」をバンダイが提案。
ところが、こちらは肝心のフィギュアが残念な出来栄えのため失速。
人形改造コンテストなどにも力を入れていたタミヤは
フィギュア、戦車、のバリエーション展開をさらに充実させ
今では世界中のメーカーが戦車と情景は1/35に追従してるという背景。
戦車の情景といえば、フランソワ・バーリンデンかシェパード・ペイン。
お二人の作例がたっぷり紹介されたタミヤ の情景ガイドブックは
永遠のバイブルであり、以下の教えが鮮明に刻まれている。
「情景と情景写真は全く別物」
「レンズを通して見ると、また違った世界が広がってる」
バーリンデン氏の情景作品集で、
単品作品→情景作品→情景写真と広がる世界に陶酔。
M8自走榴弾砲を例にその広がりを1枚にまとめると

製作からやがて19年が経過しようとしてる拙作を
スマホのレンズを通して眺めた。
素材の作品がコレ。


スマホは薄くレンズも小さくてアングルの自由度が高いのが魅力






視点を上げて見ると



そのまま上げて真下に見下ろすと

偽装の出来栄えを悩む頬杖も視点変われば、



突然の戦闘に巻き込まれた室内

半壊の室内にも窓から差し込む陽

小物にも訳のありそうな物語



そして、オチは
情景が1/35ということは
家ネコがバラゴン級の怪獣に相当するという、
特撮の世界に広がっていくという話


この記事へのコメント
戦国伝道師PJ
おお~懐かしい♪~
今と比べても遜色無しの作品ですね💛
それが。。。
怪獣の一撃で消えてしまうとは。。。
それが、模型の宿命💦
それでも、作り続けてしまうモデラー魂こそ、我人生(=^・^=)¥
北摂の虎
陽の当たらない戸棚にしまい込んでいたおかげか、色あせがほとんどなく、保存できていたようです。ニャンバラゴンの来襲はかなり前の絵なので、ご覧の通りの状態に修復?済みです。
破壊神が訪れた時は、慌てて大声出したり防御行動はあきません、キラリンッと爪が飛び出して、被害が甚大化します。息を止めて引きつり笑いでお祈りするしかないのです。